タフ＆ディペンダブルな時計を提供し続けるボールウォッチに、米海軍特殊部隊より「10mの高さからの落下に耐えるタフネスウォッチを作ってほしい」との依頼があり、耐衝撃性を追求したタイムピースの開発プロジェクトがスタート。プロフェッショナルなミリタリーウォッチを提供するため、今回新たに3つの特許技術を開発しました。 1つめは、レッドのカラーを施したフランジのような「エラストマーリング」。デザイン性の高いこのパーツは、耐衝撃の一翼を担っています。リング状にしたエラストマー素材をダイアル外周に取り付け、裏蓋側にも同じ素材の部品を用い、ムーブメントを挟みこむように設計しました。プラスチック製クオーツムーブメントの5倍以上の重さの機械式ムーブメントを保護するには、硬すぎず柔らかすぎない弾力性が求められるため、オリジナルの素材開発に1年を費やしました。 海軍が使用するプロユースモデルには、高い防水性が必要不可欠。時計の防水性を高めるには、リューズをねじ込み式にすることが一般的です。本機では、耐衝撃性と防水性を両立させるため、リューズと巻真のジョイント部にスプリングを入れ、スクリュー式のリューズカバーを新しく取り付けました。さらに、このカバーとリューズガードを2重構造にし、タフさをグレードアップ。巻真とリューズガード＆カバーの構造から成る「耐衝撃クラウンプロテクション」が、2つめの新特許技術です。 最後は、精度の安定を図る「スプリングシール」耐震システムです。精度を調整する緩急針が衝撃によりずれてしまうと、時計の精度は狂ってしまいます。“あらゆる環境の下で正確に時を告げる”をブランドスローガンに掲げるボールウォッチは、時計が衝撃を受けた際に壊れないだけでは不十分だと考え、緩急針を特殊なプレート で抑えて固定する「スプリングシール」という機構を新たに開発しました。外的ダメージが原因の精度不良を防ぎます。